「アートアクセスあだち 音まち千住の縁」とは
音を通じて人と人との縁を見つめなおす、
足立区千住の市民参加型「まちなかアートプロジェクト」
「アートアクセスあだち 音まち千住の縁」(通称「音まち」)は、平成24(2012)年度の足立区制80周年記念事業をきっかけとして、足立区にアートを通じた新たなコミュニケーション(縁)を生み出すことをめざす市民参加型のアートプロジェクトです。足立区千住地域を中心に、市民とアーティストが協働して、「音」をテーマとした多様なプログラムをまちなかで展開しています。
1. 2024年度実施プログラム
2. 仲町の家とは
3. 2011〜2023年度実施プログラム
4. 千住ってどんなところ?
5. 北千住駅へのアクセス
主催:
東京藝術大学音楽学部・大学院国際芸術創造研究科、 特定非営利活動法人音まち計画、足立区
1. 2024年度実施プログラム
1DAYパフォーマンス表現街(千住・人情芸術祭)(2021年度〜現在)
「千住・人情芸術祭 」は、人と人との価値観や感情のやりとりを「人情」と捉えて、多様な表現者を受け止める舞台。江戸時代から人びとの交流と文化の根付く場所であった千住ほんちょう商店街(旧・日光街道)を会場に、多彩な表現を介して、人と人、人と場所、人とアートが出会う機会を創り出す。
記録映像:千住・人情芸術祭「1DAYパフォーマンス表現街」[2022年度]
記録映像:千住・人情芸術祭「1DAYパフォーマンス表現街」[2023年度]
大巻伸嗣 Memorial Rebirth 千住(2011年度〜現在)
無数のシャボン玉によって、見慣れたまちなみを光の風景へと変貌させるMemorial Rebirth。
千住地域をリレーしながら、参加者の輪を広げ、さまざまな縁をつなげていく。
記録映像:大巻伸嗣「Memorial Rebirth 2012 千住本町」[2012年度]
記録映像:大巻伸嗣「Memorial Rebirth 千住 2015 足立市場」[2015年度]
記録映像:大巻伸嗣「Memorial Rebirth 千住 2017 関屋」[2017年度]
記録映像:大巻伸嗣「Memorial Rebirth 千住 2018 西新井」[2018年度]
記録映像:大巻伸嗣「Memorial Rebirth 千住 2023 東加平」[2023年度]
ドキュメント:アートプロジェクトがつむぐ縁のはなし 大巻伸嗣「Memorial Rebirth 千住」の11年[2021年度]
English ver.: Serendipity in Japanese Art Projects: 11 Years of Memorial Rebirth Senju by Shinji Ohmaki Our project story, participant voices, and project evaluations
野村誠 千住だじゃれ音楽祭(2011年度〜現在)
だじゃれ(駄洒落)から生まれる新たな音楽「だじゃれ音楽」の可能性を探求するプロジェクト。
“駄”こそが大事なんだ! とさまざまな人を飲み込みながら、抱腹絶倒なコンサートを展開。
記録映像:野村誠 千住だじゃれ音楽祭 「第一回定期演奏会 音まち千住の大団縁」[2012年度]
記録映像:野村誠「千住だじゃれ音楽祭」バンコクツアー記録映像[2015年度]
記録映像:野村誠「千住だじゃれ音楽祭」インドネシアツアー記録映像[2016年度]
映像音楽作品:千住の1010人 from 2020年「2020年を作曲する 世界だじゃれ音Line音楽祭」[2020年度]
記録映像:千住の1010人 from 2020年「around SUMIDAGAWA」[2020年度]
映像音楽作品:千住の1010人 from 2020年「2021年を作曲する アジアだじゃれ音Line音楽祭」[2021年度]
イミグレーション・ミュージアム・東京(2013年度〜現在)
地域に居住する海外ルーツの人びととの交流を通して企画されるプロジェクト。
ひとりひとりの生活様式や文化背景を紹介するとともに、作品展示や交流の場を生み出していく。
記録映像:多国籍美術展「わたしたちはみえている -日本に暮らす海外ルーツの人びと-」[2021年度]
3D ミュージアム:多国籍美術展「Cultural BYO…ね!」[2022年度]
記録映像:アート・エデュケーションプログラム[2022年度]
記録映像:アート・エデュケーションプログラム[2023年度]
千住藝大おばけキャンパス(2024年度〜)
東京藝術大学千住キャンパスに在籍する学生たちが、地域のこどもたちに向けて、持てる技術を駆使しユニークなアイデア溢れるおばけ屋敷を開催する。
2. 仲町の家とは
音まちの活動の足場としている「仲町の家」(なかちょうのいえ)は、千住仲町エリアにある日本家屋。
戦前に建てられた建物と、緑あふれる庭が広がる情緒深い空間です。
プロジェクトの展示会場や、映画上映、企画のミーティングなどに使用しているほか、2018年から千住の文化サロンとして定期的にひらいています。
https://aaa-senju.com/nakachohouse
アクセス(北千住駅[西口]より徒歩約10分)
JRの場合
北千住駅の改札を出て、西口を目指します。
エスカレーターで地上に降りると、左手に花屋が見えます。道路を渡り、マクドナルドが見えたら、その脇の飲食店が立ち並ぶ細い路地、飲み屋横丁をしばらく直進。
突き当たった道路を右手に進みます(向かいにファミリーマート、右に千住警察署があります)。
東京藝術大学 千住キャンパス前の信号を渡り、ミリオン通り商店街を直進します。
仲町氷川神社の向かいにある石畳の門扉の先が「仲町の家」です。
私鉄・メトロの場合
千住警察署方面 出口1を出て、右手に直進。
突き当たった道路を右手に進みます(向かいにファミリーマート、右に千住警察署があります)。
東京藝術大学 千住キャンパス前の信号を渡り、ミリオン通り商店街を直進します。
仲町氷川神社の向かいにある石畳の門扉の先が「仲町の家」です。
所在地:足立区千住仲町29-1
「仲町の家」を活用したパイロットプログラム
さまざまな団体に活用されることで、多様な人々が集い、芸術と出会い、交流する地域の文化拠点形成をめざします。その第一歩として2017年度より「仲町の家」
3. 2011〜2023年度実施プログラム
友政麻理子「窓映画館、カーテンの夢」(千住・人情芸術祭)(2021年度)
美術家・友政麻理子がコロナ禍の2020年5月に開始した千住のまちなかで展開する野外上映プロジェクト。
内と外をつなぐ窓に投影されるのは、友政のアフリカでの経験をもとにまちの人々から集めた「コロナ禍で見た夢」の数々。さまざまな人が行き交う夜のまちで、窓がスクリーンとなり人々の視線を一点に集めるとき、映画館のような場が立ち上がった。
https://aaa-senju.com/2021/residence
千住・縁レジデンス(2015〜2021年度)
千住を舞台に活動する若手アーティストを迎えるプログラム。
千住ならではの〈場〉や〈人〉とのリアルなコミュニケーション(縁)を深め、その成果を共有した。
https://aaa-senju.com/2021/residence
アサダワタル「声の質問19」(千住・人情芸術祭)(2021年度)
アサダワタルが、緊急事態宣言発令期に友人知人に送った音声による質問シリーズをきっかけに開始したコミュニケーション様式。コロナ禍という未曾有の日常を、私的かつ詩的な「質問」で包み込み、テキストではなく「声」のやりとりを通じて、自分と出会い直し、誰かとつながる。
https://aaa-senju.com/2021/asada
映像作品:アサダワタル コロナ禍における緊急アンケートコンサート 「声の質問19 / 19 Vocal Questions」
アサダワタル「千住タウンレーベル」(2016〜2020年度)
公募であつまった音の記者(タウンレコーダー)とともに、千住で生活してきた市井の人々の記憶、千住のまちならではの風景や人間模様にまつわるエピソード、 千住に根づき息づく音楽などを通して、「まち」と「私」の関係を 「音」で表現・発信・アーカイブする、音楽レーベル(プロジェクト)を展開。
プロジェクトの様子
記録映像:「聴きめぐり千住! Vol.2」
試聴:『音盤千住 Vol.2』
「フィリピンからの、ひとりひとり マキララ ―知り、会い、踊る―」(IMM東京)(2016〜2018年度)
「マキララ」とはフィリピンの言葉で「知り合う」という意味。プロジェクト「マキララ」は、インタビューの内容を基に構成した「知る」、「会う」、「踊る」の3つのプログラムから成る。「知る」では、インタビューやリサーチをベースにした映像作品の展示、「会う」は、阿部初美がファシリテートするワークショップ、「踊る」はフィリピーノの方たちの楽しみ方、誰でもあたたかく受け入れる形からインスピレーションを受けたパーティーを開催した。
プロジェクトの様子
居間 theater 「4人姉妹の家びらき・夏」(千住・縁レジデンス)(2018年度)
「4人姉妹の家びらき・夏」は、架空の4人姉妹による、〝家びらき〟をめぐって繰り広げられる上演。パフォーマンスを通じて「場」のあり方を探ってきた居間 theater が仲町の家を通して、現実と非現実、昔と今、演者と観客の境界を揺さぶる。
プロジェクトの様子
表現 Hyogen(千住・縁レジデンス)
「音の間」(2018年度)
国内はもとより、プラハ、ベルリン、パリなど世界を旅して、音を紡ぐように楽曲づくりを重ねている4人組の音楽ユニット・表現(Hyogen)によるプロジェクト。歴史ある日本家屋の空間を活かした、表現(Hyogen)独自の音楽会のかたち「音の間」を模索していく4日間。普段はなかなか味わうことのできない、音楽家との対話、そして音楽で満たされた仲町の家の空間をうみだした。
プロジェクトの様子
「茶MUSICA」(2017年度)
ミュージシャンたちの心地よい音楽に耳を傾けながら、午前には身体を目覚ませる抹茶を、午後にはゆったりと煎茶やほうじ茶を。その時々に合わせた、若手茶人の立てるお茶と音楽の至福のひととき。
プロジェクトの様子
友政麻理子 「知らない路地の映画祭」(千住・縁レジデンス)(2015〜2016年度)
千住・縁レジデンスの選出アーティストである友政麻理子が、千住に滞在しながら一般の参加者とともに自主映画を制作。映画づくりのルールはひとつ「千住という地名を出してはいけない」。かつて映画館「ミリオン座」があった場所(2015年度)や「仲町の家」(2016年度)で、手づくりの上映会を開催。
https://aaa-senju.com/2015/residence
撮影=木奥惠三
久保ガエタン 「記憶の遠近法」(千住・縁レジデンス)(2015年度)
千住・縁レジデンスの選出アーティスト・久保ガエタンによる、数奇な運命を辿った「お化け煙突」の新たな物語。残された手掛かりを紡ぎながら、さまざまな人びとと出会い、本展で「お化け煙突」に由来する作品を発表。更なる“輪廻”を生み出した。
https://aaa-senju.com/2015/p/8599
大巻伸嗣 「くろい家」(2015〜2016年度)
下町の喧噪を抜けると、突如現れる「くろい家」。築50年を超える異様な佇いで、かつては鉄工所、居酒屋、釣堀だったとか。時間が止まったままのこの空間で、アーティストの大巻伸嗣が時の影をゆらす。かすかに気配が動くのは、忘却から蘇る時なのか、それとも異次元の時間なのか。
https://aaa-senju.com/2015/ohmaki
千住フライングオーケストラ(2011〜2015年度)
音楽家・大友良英と公募で集まったチーム・アンサンブルズが「空から音が降ってくる演奏会」をめざすプロジェクト。自然に左右されながらも、誰も見たことのない音楽空間づくりに挑み続けた。
https://aaa-senju.com/2015/sfo
記録映像:大友良英「千住フライングオーケストラ」[2012年度]
記録映像:大友良英「千住フライングオーケストラ 縁日」[2013年度]
千住ミュージックホール(2013〜2015年度)
千住に住んでいる人も通っている人も通過している人も。たくさんの千住っ子から親しまれているあの場所がライブ空間に突如変身! 音まち屈指のライブシリーズ。
https://aaa-senju.com/2015/musichall
未来楽器図書館(2012〜2013年度)
最初の活動拠点「音う風屋」(おとうふや)で、2度に渡って開催した体験型&発展型展示。先鋭的な美術家や音楽家の作品も、地元作家や学生の作品も。すべてが等しく混じり合い響きあう音空間を創出した。
https://aaa-senju.com/2013/mirai
大巻伸嗣 「イドラ」(2012年度)
光と影が交錯するインスタレーション作品。古民家の窓ガラスから差し込む光、影の中に潜む黒い水と球体は、鑑賞者のイドラ(先入観)に何を訴えかけたか。
https://aaa-senju.com/2012/2323/
ASA-CHANG 「音まち子どもパラダイスオーケストラ」(2012年度)
パーカッショニスト・ASA-CHANGが、地元の子どもと歌と楽器で共演。本番までに練習を重ね、あだち区民まつり「A-Festa」のオープニングステージを飾った。
https://aaa-senju.com/2012/2750/
スプツニ子 「ADACHI HIPHOP PROJECT」(2012年度)
「『アート』はまちの中に既にある!」と、現代アーティスト・スプツニ子! が足立のローカルヒップホップカルチャーに着目したプロジェクト。地元ラッパーがガイドするバスツアーとライブを開催した。
https://aaa-senju.com/2012/2734/
記録映像:スプツニ子 「ADACHI HIPHOP PROJECT」ライブpart.1[2012年度]
記録映像:スプツニ子 「ADACHI HIPHOP PROJECT」ライブpart.2[2012年度]
記録映像:スプツニ子 「ADACHI HIPHOP PROJECT」バスツアー[2012年度]
八木良太 「(Another) Furniture Music ―(別の)家具の音楽」(2012年度)
どこにでもある家具や家電そのものが、日常に溢れる音を鳴らし始めたとしたら。「家具の音楽」(エリック・サティ作曲、1920年)を読み替え、現代の千住の路地裏に、“別の”かたちで息づいた7品。
https://aaa-senju.com/2012/2726/
やくしまるえつこ 「放送・時報/奉納朗読会」(2012年度)
花火放送、夕焼け放送、商店街放送、駅前ビジョン。さまざまな日常の放送が、ある日突然やくしまるえつこの声に。ヤッチャ場の歴史をもとに、やくしまるが新たな物語を紡いだ奉納朗読会も開催。
https://aaa-senju.com/2012/2612/
足立智美 「ミュージサーカス」(2012年度)
実験音楽の祖、ジョン・ケージが1967年に発表して以降、世界中で行われているコンサート形式。足立は芸術監督として魚市場の特殊性を活かした場をつくり上げた。
https://aaa-senju.com/2012/2314/
記録映像:ジョン・ケージ「ミュージサーカス」芸術監督:足立智美[2012年度]
足立智美 「ぬぉ」(2011年度)
足立智美が、足立区の足立市場でのコンサートのために作曲した『ぬぉ』。公募で集まった約64名の器楽、合唱、チューバ隊が、“あだち”を基調とした音を奏でた。
http://aaa-senju.com/2011/event
記録映像:足立智美 コンサート「ぬぉ」 チューバと自動車と器楽、合唱のための魚市場 ねぎま鍋付[2011年度]
4. 千住ってどんなところ?
江戸四宿のひとつとして栄え、現在も東東京のターミナル拠点として機能する千住(せんじゅ)地域。
荒川と隅田川に挟まれ、レモン形の島のような地形を持つこの場所では、古くから住むまちの人、学生、飲み横で一杯引っ掛ける人々など、さまざまな人に愛されながら、独自の文化が育まれてきました。
大型ビジョンには千住に関するさまざまな映像が流れます。千住の1010人!
荒川と隅田川に挟まれた千住。
自然がいつも生活のそばにあります。
素敵なお店だらけで誘惑を避けきれない…? 飲み屋横丁。
一本裏道に入ればお洒落なバーと赤ちょうちんが同居する、それが千住です。
「ありがとうございました」
みなさまを千住でお待ちしております。
5. 北千住駅へのアクセス
多くの路線が乗り入れているターミナル駅・北千住は、都心からのアクセスが大変良いことが特徴です。