開催:平成24年 10月27日(土) ― 12月2日(日) 13:00―19:00(金土日のみ)
会場:一軒家(足立区千住四丁目)
表現メディアにとらわれることのない柔軟な発想と制作で活動している八木良太が、千住地域の中でも有数の活力ある商店街「宿場通り商店街」の近隣に位置する一軒家を会場に展開した作品展示。八木は「環境→音→環境のフィードバックによって、新たな音の風景を作り出す」ことをテーマに、家具や家電製品に普段の作動音や環境音とは異なる音を同化させ、思いがけない音が流れ出す仕掛けを作り出した。そして鑑賞者には体を動かすなどインタラクティブに作品を体験してもらい、それぞれの作品から溢れる心地よい”違和感”を感じさせた。今回テーマの一つであった「人々の生活風景に溶け込んだごく普通の家屋を使用すること」によって、普段暮らしているまちの中に、家並みの中に、ご近所に、その家屋自体がふとした異化作用をもたらした。
《Rainy day music》 2005
《Cicada》 2008
《The sea under the table》 2010
《Chair and Mirror》 2012
《The forest of senjyu》 2012
《Listen to the window》 2012
《microwave》 2012
撮影:高島圭史
【関連事業】
『アーティスト・トーク「Bar Vinyl」』
開催:平成24年 11月18日(日) 18:30―19:50
会場:cafe わかば堂
八木良太の未発表作を含む7点の作品を展示した『(Another) Furniture Music ―(別の)家具の音楽』関連企画。作品解説を行う場として「音を飲みながら、音を知り、音を楽しむ」をコンセプトにトークイベントを開催した。八木の代表作《Vinyl》の実演も交え、参加者は《Vinyl》の一部である氷のレコード