『イドラ』
開催: 平成24年 10月27日 (土) 〜 12月2日 (日) 13:00―19:00 (金土日のみ)
会場: イドラノヤカタ (足立区千住二丁目、一軒家)
音まち千住の縁の企画はすべて「音」のあるものだが、本企画は唯一の音のないインスタレーション作品の展示となった。築70年以上の古民家を会場に、「イドラ」によって光と影が交錯する空間が作り出された。窓ガラスから差し込む光は、70年前と変わらない姿を見せながらも時の流れを感じさせ、影の中に潜む黒い水と球体は、なにものかの存在を鑑賞者のイドラ(先入観)に訴えかけた。喧騒から断絶した場所で、本作品は、排除しても排除しきれない時を刻む微かな音を感じさせた。
撮影:赤羽佑樹
撮影:高島圭史
撮影:赤羽佑樹
撮影:高島圭史
『Memorial Rebirth 2012 千住本町』
開催: 平成 24年 11月24日 (土) 12:00〜12:30/15:00〜15:30
会場: 足立区立千寿本町小学校 校庭
協力: くるくるチャーミー (大西健太郎、富塚絵美、松岡美弥子)、日本舞踊師匠 山口静江、新舞踊 枝川みつよ
協力: 千住五町会のみなさま
『Memorial Rebirth 2012 千住本町』は千寿本町小学校の校庭を舞台に、校庭中央のクスノキの周りを囲むように無数のシャボン玉を発生させる装置を並べ、参加者は幾万ものシャボン玉の中で踊った。今回は『Memorial Rebirth』によって、異なる世代・異なる地区の間に交流が生まれることを目指し、千住地域で盛んに開催されている盆踊りを企画に取り入れた。日常を新しい視点で捉えるアートと伝統的な盆踊りとを融合させた「しゃボンおどり」は、伝統と現代のコラボレーションによって生まれ、「過去」、「現在」、「未来」という時間を結び付けた。これまでにない新しい踊りでありながら親しみやすい「しゃボンおどり」は、地域の幅広い年代の方に参加いただくきっかけとなり、「誰のものでもある」場所でありながら、「誰のものでもない」学校という場所で、さまざまな縁を結んだ。
撮影:雨宮透貴
撮影:大塚歩
撮影:高島圭史
【関連事業】
『Memorial Rebirth シンポジウム・引き渡し式』
開催: 平成24年 7月22日 (日) 17:00〜19:00
会場: 千住寿町北寿町会 町会会館
協力: 千住寿町北寿町会
平成23年度の『Memorial Rebirth 千住いろは通り』(千住寿町・千住大川町、2011年)と、今回の『Memorial Rebirth 2012 千住本町』を繋げるための、シンポジウムを実施。昨年度の会場となったいろは通り商店街の代表者に、自分にとっての『Memorial Rebirth』の存在と意味を改めて話していただき、次回会場となる千寿本町小学校が所属する第4地区の代表者らに 『Memorial Rebirth』のコンセプトや大巻伸嗣の思いを伝える機会となった。
『「Memorial Rebirth 千住いろは通り」写真展』
開催: 平成24年 7月23日 (月) 〜 8月5日 (日)
会場: 足立区立千寿双葉小学校体育館 ガラス張りギャラリー、千住いろは通り商店街 店舗
会場: 天空劇場 (千住音楽祭開催日)
協力: 足立区立千寿双葉小学校協力、いろは通り商店街 店舗、千住音楽祭実行委員会
平成24年3 月に開催された『Memorial Rebirth 千住いろは通り』の際に撮影された写真を、まちに記憶として返すために、当日会場となった千寿双葉小学校・町会会館・いろは通り商店街の店舗で展示した。3 月に行われた『Memorial Rebirth 千住いろは通り』の参加者はその瞬間を思い出し、この写真展によって「過去」、「現在」と「未来」を繋げる機会となった。