【重要】「千住の1010人 in 2020年」延期のお知らせ
2020年5月31日(日)に予定していた「千住の1010人 in 2020年」につきまして、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、主催者間で協議した結果、誠に残念ながら 【延期】 と決定させていただきました。楽しみにお待ちいただいていた皆様、ご協力いただいていた皆様につきましては、大変申し訳ございません。
延期と判断した主な理由といたしましては下記のとおりです。
・3月の練習会中止、4月の練習会についても開催の見通しが立たず、丁寧に演奏者を集めながら練習を重ねるプロセスが困難であるのみならず、5月以降も練習会開催の目処が立っていないこと。
・参加者募集にあたって、来場者の皆様およびマネジメントスタッフが安心して参加できる場をつくるには時期尚早であると判断したこと。
演奏者の皆様はもちろんのこと、事務局一同、各所から多大なご協力を賜りながら日々奔走してまいりました。いよいよ、本格的に練習会や参加者募集がはじまろうとした矢先での困難に際し、このような決断に至ったことには悔しい思いもありますが、だからこそ、1010人の演奏者が集まる一日限りの光景を目指して「千住だじゃれ音楽祭」にできることを考えてまいります。
現在、「千住の1010人 in 2020年」は 【2020年10月頃】 の開催に向け、再び準備を進めています。詳細は決まり次第お知らせいたしますが、延期の決定に伴い本企画のディレクターである作曲家・野村誠さんから、皆様へメッセージがございます。
5月31日に予定していた「千住の1010人 in 2020年」を、10月に延期することになった。計画通りに行えないのは、実はすごく悔しい。大変な苦労をして準備してきたスタッフ、仲間たちの気持ちを思うと、本当に残念で胸が痛くなる。でも、その苦労の成果を5月31日に実現できるには、不安材料が多すぎるので、延期の決断をした。悔しいが、話し合いの末、これが最善だと判断した。
我々の決断は延期であって、中止ではない。我々「千住だじゃれ音楽祭」の9年間は、予想外のハプニングや無茶振りの連続で、みんなそれらを乗り越えてきたから今がある。だから、今こそ、我々のこれまで培ってきた柔軟力を発揮する場面だ。ぼくたちの企画で、計画を変更しなかったことなんてない。これまでの9年間、ぼくたちは、前向きにどんどん変更してきた。変更に対応して即興で演奏するし、変更に対応する柔軟なマネジメントをしてきた。だから、本番が5ヶ月先に延期になったことだって、前向きにとらえられるはずだ。5ヶ月準備期間が増えることで、ぼくたちの企画を、さらに面白く充実したものに変更できるチャンスだ。
今、新型コロナウイルスとともに生きる中、ぼくたちは、アートのこと、コミュニケーションのこと、交流のこと、隔離のこと、地域のこと、世界のことなど、各自いろいろ考えている。そこには、すごい可能性があると思う。また、歴史上の様々な疫病に対して、過去の音楽がどう振る舞ってきたのかも、改めて考え直す機会にもなっている。これも、すごい可能性がある。だから、今、しっかり考えて、しっかり休んで、しっかり体力をつけて、10月の実現に向けて、もう一度、仕切り直そうと思う。2021年以降の未来にも繋がっていく波動となるような音楽のやり方、プロジェクトの組み立て方を、再検討してリベンジしよう。まずは、延期のご報告と決意表明。うん、ぼくらのやり方で成功させよう。どうぞ、よろしくお願いいたします。
野村誠
本番を楽しみにお待ちいただいていた皆様をはじめ、さまざまな形でご協力くださっている皆様につきましては、重ねてお詫び申し上げるとともに、何卒ご理解いただきますようお願いいたします。2020年10月の開催に向け、公開ミーティングや練習会、地域のイベントへの出張など、さまざまなプログラムを展開していきたいと考えております。引き続き、皆様におかれましては「千住の1010人 in 2020年」実現に向け、お力添えいただければ幸いです。
今後とも、何卒「千住だじゃれ音楽祭」を宜しくお願い申し上げます。
2020年3月23日
アートアクセスあだち 音まち千住の縁 事務局