開催:平成24年 10月27日(土) ― 12月2日(日) 13:00―19:00(金土日のみ)
会場:音う風屋(足立区柳原 2‐20‐9)
出展作家:EY∃(BOREDOMS)、足立智美、小日山拓也、八木良太、山本俊一(山本製作所/tkrworks)
『未来楽器図書館』は、2012年度より音まち千住の縁事務局の活動拠点として運営している足立区柳原の旧店舗(豆腐屋)が、近隣住民をはじめ、参加者に開かれた場となることを目指し開催された。 造形作家、音楽家などにこだわらず、音に関連した作品を制作するアーティストの中からEY∃(BOREDOMS)、足立智美、 小日山拓也、山本俊一(山本製作所/tkrworks)、八木良太が参画。実際に触って演奏体験のできる作品が展示された。「見るだけでなく実際に触れたり、演奏したりできる」こと、「この世界にない想像・空想の“未来の楽器”を集めてみる」ことをコンセプトに、「遊び」をメインにした展示空間となった。
小日山拓也《携帯湯笛》 2012 EY∃《BONPUCUSTRING》 2009
足立智美《TOMOMIN》 1994-
撮影:高島圭史
小日山拓也《和湯笛》 2012
小日山拓也《携帯湯笛》 2012、《風呂んボーン》 2012、《和湯笛》 2012
撮影:高島圭史
八木良太《RE-MOTE CONTROLL》 2010
撮影:高島圭史
山本俊一《PICnome-ETH》 2012
■作家プロフィール
EY∃
80年代にリーダーを務めるBOREDOMS(ボアダムス)を結成。日本だけでは無く海外での活動評価も高く、Sonic Youth、Nirvana、Bill LaswellやJohn ZoneのNakedCityに参加等、その交流関係は多岐にわたる。07/7/7NYでのドラムセット77台による公演よりボアドラムのプロジェクトをスタート、2008年にはLAのLACMAで88台のドラムで88Boadrumを行い高い評価と奏さんを得ている。90年代からはDJとしても活動を開始。アート関連でも作品集刊行他、大竹伸郎とのコラボレーション、BECKのジャケット制作を手掛けるなか、世界各国でグループ展や個展を行っている。
足立智美
『ジョン・ケージ「ミュージサーカス」芸術監督:足立智美』作家プロフィール参照
http://aaa-senju.com/2012/2314
小日山拓也
1973年、東京都江戸川区生まれ。都立上野高校を経て東京藝術大学油画専攻卒業。
中学生のころ電気ギターを粗大ゴミから自作。
八木良太
『(Another) Furniture Music ― (別の)家具の音楽』作家プロフィール参照
http://aaa-senju.com/2012/2726
山本俊一(山本製作所/tkrworks)
日本大学大学院理工学研究科量子理工学専攻 博士課程前期修了後、フリーのJavaプログラマとして、カオス・複雑系の数理モデルを応用した様々なシミュレータ・プログラムの開発に携わる。その後、マイコン制御を用いた玩具の試作開発や、スケーラーICを用いたファームウェア開発に携わる。2009年1月より(有)山本製作所に入社。社内に電子デバイス開発部門「tkrworks」を設立、PICnomeの開発と販売をスタート。また、ハードウェアの開発と同時にMax/MSPやMax for Live用のパッチの開発も手がけ、アーティスト・ミュージシャンを機材面でトータルにサポートする。さらに、高性能二重振り子を製作し、新しいスポーツ器具・遊具を模索中。安請け合いでiPhoneアプリの開発を請け負ったりもしつつ、現在に至る。