【仲町の家】パイロットプログラム / イ ヘリム Hyelim LEE 紙の作品展 「夜は短し、歩けよ乙女」開催
2022年7月16日(土)〜8月8日(月)に「仲町の家 パイロットプログラム」としてイ ヘリム Hyelim LEE 紙の作品展 「夜は短し、歩けよ乙女」が開催されます。
※仲町の家 パイロットプログラム
仲町の家では「音まち千住の縁」の主催事業だけでなく、さまざまな方々や団体と共に家の活用法や可能性を探っていく「パイロットプログラム」を開催しています。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け開催を一時中断しておりましたが、2021年2月より新型コロナウイルス感染防止対策を講じながら再開しています。
イ ヘリム Hyelim LEE
紙の作品展 「夜は短し、歩けよ乙女」
本展「夜は短し、歩けよ乙女」は北千住にある「仲町の家」の「アートアクセスあだち 音まち千住の縁 拠点形成事業 パイロットプログラム」の一環として開催される展示である。昨年同じパイロットプログラムで行われた音楽パフォーマンス「あちらこちら」のビジュアルデザインを担当させていただいたことがきっかけになり、仲町の家の皆さんに自分の作品を見ていただき、展示までさせていただくこととなった。
「こうして出会ったのも、何かのご縁。」
たくさんのご縁の糸は次々とつながる。真夏に開催されるこの展示のテーマを決める時、ふと森見登美彦さんの展示のタイトルと同名の小説が思う浮かんだ。小説は「黒髪の乙女」というサークルの後輩を恋するさえない男子学生「先輩」との恋物語を2人の視点から交互に描いている。一夜という、非常に短い時間の間に起きたエピソードがつづく中、その全ての出会いや出来事がどこかでは必ずつながっていると小説は強く語っている。出会いというのも互いに擦れ合う時に起こるハプニング、それはいわば奇跡的行為である。しかし、出会いというのは人同士でだけではなく、人と場所の関係でもありうることであると考える。私がこの場所で作品発表ができたように。
今回はモビール作品や照明作品があわせて6点ほど展示される。風に舞ったり、日が暮れるにつれ、そっと色味の変化など、「今」という瞬間の感覚を極大化させる装置である。変わり続ける姿を見つめることでむしろ「今」を強く感じる。今でしか出会えない作品と場所での景色。動きや色味、空気と音、それを皆さんにもぜひ感じていただきたい。
開催期間:2022年7月16日(土)〜8月8日(月) 10:00 – 17:00 土・日・月・祝 OPEN
※7月16日(土)・8月6日(土)は照明作品ライトアップのため20時まで延長開室(ライトアップ時間は17時〜20時)
会場:仲町の家(東京都足立区千住仲町29-1)
入場料:無料
主催・問い合わせ:イ へリム(Eメール: yarimshin@gmail.com)
イ ヘリム Hyelim LEE
1992年韓国・ソウル生まれ。2021年多摩美術大学博士前期課程デザイン専攻テキスタイルデザイン研究領域終了、現在同大学博士後期課程在籍中。来日した2018年、紙漉きに魅了され、自身で原料加工から紙漉きまで行い、紙の作品を制作し始める。その後日本の和紙の産地に研修、アーティストインレジデンスの活動も続けている。主な活動として、個展に「時間が宿る紙」(2021年、裏山道ガーデン、東京)、「こころ逍遥」(2021年、ギャラリー蓮依、神奈川)、「ホワイトノイズ」(2021年、埼玉)、グループ展に 「Narrative on Medium」(2022年、Space B-E gallery、韓国 ソウル)などがある。
※本企画は「アートアクセスあだち 音まち千住の縁 拠点形成事業 パイロットプログラム」の一環で実施しています。
※イベント予定は新型コロナウィルスの感染状況により、変更になる場合がございます。事前に仲町の家SNSをご確認いただいた上でご来場ください。