レクチャー・シリーズ(全5回)「多文化社会におけるアートのチカラ」開催!!
日本に住む外国人たちの“今”を多文化とアートの観点から一緒に考えてみませんか?
みなさん、日本が多文化社会であることを知っていますか?私たちの周りには、すでに多くの外国人が暮らしているにもかかわらず、そう実感している人が少ないのが現状です。「不可視な存在」である外国人にアートはどう関われるのでしょうか?彼らについて/彼らとともにユニークな芸術実践を展開してきた「イミグレーション・ミュージアム・東京」は、今回、さまざまな「表現」を試みるゲストを招き、多文化社会におけるアートの可能性を話し合う連続講座を企画しました。外国人支援や国際交流に取り組んでいる方、アートと社会の関係に興味のある方、多くの方々のご来場をお待ちしています。
第1回 “遅れてきた移民国家”における不可視な外国人たち (トークイベント)
2019年(令和元年)7/27(土)13:30-16:00
登壇者:望月優大(「ニッポン複雑紀行」編集長)・岩井成昭(美術家、イミグレーション・ミュージアム・東京 主宰)
ウェブマガジン「ニッポン複雑紀行」の編集長を務める望月と、アートプロジェクト「イミグレーション・ミュージアム・東京」を主宰する岩井。在留外国人の存在を可視化することに取り組む二人の表現者の対談で、可視化の先のビジョンを語り合います。
第2回 表現者としての在日朝鮮人たち (トークイベント)
7/28(日)13:30-16:00
登壇者:ハン・トンヒョン(社会学者、日本映画大学准教授)・李晶玉(アーティスト)
日本で暮らす「オールドカマー」の観点から出発し、在日朝鮮人の民族的アイデンティティに着目して、社会学者のハンとアーティストの李が対談。主に李のアート活動について深く触れることで、在留外国人による自己表現の意義を再考します。
第3回 『Journey to be continued-続きゆく旅-』 (ドキュメンタリー映画上映会&トークイベント)
9/14(土)13:30-16:30
登壇者:滝朝子(NPO法人ARDA事務局長)・山浦彬仁(NHK制作局文化・福祉番組部ディレクター)・岩井成昭(美術家、イミグレーション・ミュージアム・東京 主宰)
外国にルーツを持つこどもたちの中には、日本社会に自分の居場所が見出せず、アイデンティティの形成に困難を感じる人が少なくありません。彼らが抱える葛藤に、「造形活動」、「ドキュメンタリー映画」、「報道」というそれぞれの表現活動を通して寄り添い方を検証します。それぞれの実践から、若い世代の在留外国人に焦点を当てて共生的な多文化社会への理解を深めてみませんか。
第4回、第5回 詳細は後日ウェブサイトにて公開
(音まち新着情報:http://aaa-senju.com)
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【登壇者プロフィール】
第1回
●望月優大(もちづき ひろき)/「ニッポン複雑紀行」編集長
1985年生まれ。日本の移民文化・移民事情を伝えるウェブマガジン「ニッポン複雑紀行」編集長。国内外で移民・難民問題を中心にさまざまな社会問題を取材し、「現代ビジネス」や「Newsweek」などの雑誌やウェブ媒体に寄稿。著書に『ふたつの日本「移民国家」の建前と現実』(講談社現代新書)。代表を務める株式会社コモンセンスでは非営利団体等への支援にも携わっている。
●岩井成昭(いわい しげあき)/美術家、イミグレーション・ミュージアム・東京 主宰
1990年より国内および欧州、豪州、東南アジアの特定コミュニティの調査をもとに、映像、音響、テキストなどを複合的に使用した視覚表現を展開。近年はあらゆる世代を対象にしたワークショップや、多文化研究活動を並行して実施中。秋田公立美術大学教授、東京藝術大学非常勤講師。
第2回
●ハン・トンヒョン/社会学者、日本映画大学准教授
1968年東京生まれ。専門はナショナリズムとエスニシティ、マイノリティ・マジョリティの関係やアイデンティティ、差別の問題など。主なフィールドは在日コリアンを中心とした在日外国人問題。
●李晶玉(リ・ジョンオク)/アーティスト
在日朝鮮人3世という立場から、国家や民族に対する横断的な視点を足がかりに制作を展開している。古典絵画の構図や象徴的なモチーフを借用し、マジョリティの文脈や構造にアプローチをかける試みを行っている。
第3回
●滝朝子(たき あさこ)/NPO法人ARDA事務局長
アーティスト、企画・制作・運営者。チェルシー芸術大学美術科卒業。NPO ARDA事務局長として、アートを通して既存の枠にとらわれず考え続けることや、クリエイティブな表現をする機会、そのコミュニティの創出に携わる。個人とコミュニティ・国や性別によって生まれる境界や交わりに着目し、近年は多文化共生の実践をしながら、協働プロジェクトを企画しさまざまな表現手法を用いて発表している。NPOアデイアベバ・エチオピア協会会員。
●山浦彬仁(やまうら よしひと)/NHK制作局文化・福祉番組部ディレクター
1986年生まれ。アートNPO事務局長を経て2011年NHK入局。秋田放送局で人口減少社会と向き合うキャンペーンを立案し、岩井成昭と現代アートとジャーナリズムの融合で新たな価値を提示する「人口減少✕アート」を制作(2016)。ETV特集「暮らしと憲法 外国人の権利は?」(2017)の制作以来、人口減少の打開策として進む外国人の受け入れ施策を取材。現在は、岐阜県可児市の教育現場をみつめる番組制作をしている。
●岩井成昭(いわい しげあき)/美術家、イミグレーション・ミュージアム・東京 主宰
【第3回 上演映画について】
『Journey to be continued-続きゆく旅–』(2017年、ビデオ67分)、監督/岩井成昭、(C)NPO法人可児市国際交流協会
外国人労働者とその家族が多く居住する岐阜県可児市。そこでは外国にルーツを持つこどもたちのための高校進学支援教室が営まれています。本作品は、監督の岩井が美術表現を用いた独自のアプローチで、教室に通う青少年たちなどとの対話を試みた記録です。
写真:映画『Journey to be continued-続きゆく旅-』より(NPO可児市国際交流協会提供)
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【定員】
第1回、第2回:40名(先着順・事前申込優先)
第3回:100名(先着順・事前申込優先)
※第1回〜第3回のイベントは終了いたしました。多数の方のご来場、誠にありがとうございました。
【入場料】 無料
【会場】
東京藝術大学 千住キャンパス(東京都足立区千住 1-25-1)
北千住駅西口より徒歩約5分(JR常磐線 / 東京メトロ千代田線・日比谷線 / 東武スカイツリーライン / つくばエクスプレス)
※駐車場のご用意はありません。公共交通機関をお使いください。
【お申し込み・お問い合わせ】
「アートアクセスあだち 音まち千住の縁」事務局
●TEL:03-6806-1740(13:00~18:00、火曜・木曜除く)
●WEBフォーム: http://aaa-senju.com/contact
●MAIL:info@aaa-senju.com
参加をご希望の方は、WEBフォームから申込みもしくは上記のメールアドレスに件名を「レクチャー」とし、⑴氏名(ふりがな)、⑵参加人数、⑶ご連絡先(電話番号・メールアドレス)を本文にご記入の上、お送りください。
※「info@aaa-senju.com」からのメールを受信できるように設定してください。
※個人情報は厳重に管理し、本事業の運営およびご案内にのみ使用します。
※内容は変更になる場合がございます。あらかじめご了承ください。
主催:東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京、東京藝術大学音楽学部・大学院国際芸術創造研究科、特定非営利活動法人音まち計画、足立区
共催(第3回):特定非営利活動法人芸術資源開発機構(ARDA)
2019 年度 文化庁 文化芸術創造拠点形成事業
企画統括:楊淳婷 企画運営:楊天帥、権祥海、伊東茉南