2018–19

千住・縁レジデンス

若手アーティストを招聘して、千住ならではの〈場〉や〈人〉とのコミュニケーションを深める滞在制作プログラムです。今年度は、美術家・友政麻理子、音楽ユニット・表現(Hyogen)、パフォーマンスプロジェクト・居間 theaterの3組が仲町の家を拠点に活動します。

 

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友政 麻理子|ともまさ まりこ

1981年埼玉県生まれ。2012年東京藝術大学大学院美術研究科博士課程修了。
コミュニケーション過程に現れる典型的な「型」に焦点を当て作品制作やワークショップを行う。近年は父と娘の食事中のやりとりや、やまびこや輪踊りのような風習をモチーフに、公私や虚実のあわいから、他者との新たな関係を開いている。主な個展に「與父親共餐」(寶藏巖國際藝術村、創意小客廳、尖蚪、台北、2013)、「近づきすぎてはいけない -Have a meal with Father-」(TALION Gallery、東京、2015)、グループ展に「もう一つの選択 Alternative Choice」(横浜市民ギャラリーあざみ野、神奈川、2015)、「TWS-NEXT @tobikan『クウキのおもさ』」(東京都美術館ギャラリーB、2017年)など。
その他、「水と土の芸術祭2015」(新潟市ベースキャンプ他、新潟、2015)あわせて市民と「潟の夢映画祭」プロジェクトに取り組む。また、「アートアクセスあだち 音まち千住の縁 千住・縁レジデンス」にレジデントとして2015年秋より滞在制作を行う。あわせて一般参加者と「知らない路地の映画祭」自主映画プロジェクトに取り組む。
http://www.tomomasa.info/

 

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表現 (Hyogen)|ひょうげん

失えないものたちを載せて旅する音楽の箱舟。
権頭真由(アコーディオン/歌)、佐藤公哉(ヴァイオリン/歌)、古川麦(ギター/歌)、園田空也(コントラバス/歌)
2005年東京藝術大学在学中に発足。即興演奏を下敷きとした作曲を特色とし、「未知の故郷が見える」と賞される音楽性でライヴハウス、ホールはもとより美術館、ギャラリー、寺社、教会、古民家、野外など多彩なスペースで演奏を行う。
人や空間と共鳴しながら音を紡ぐ力に定評があり、さまざまなジャンルとの共演/共作、地域に密着したプロジェクトも手がける。
2013年、瀬戸内国際芸術祭パフォーミングアーツプログラムに出演し、アルバム/アートボックス『琥珀の島』を発表。「川俣正・東京インプログレス」にゲストアーティストとして参加。CIANアートアワード2013授賞。
2014年、美術家・川俣正とCIANのサポートによる欧州3カ国(パリ、プラハ、ベルリン)のツアーを行い、各地で熱狂的に迎えられる。
2015年、越後妻有アートトリエンナーレの十日町市街地プロジェクト『サウンド・ダイアログ』で町を舞台にした音楽パフォーマンスを発表。ミニアルバム『一つの漂着』を発表。
http://sound.jp/hyogen/

photo= Ayako Kan

メンバープロフィール

 

居間 theater|いま しあたー

[東 彩織、宮武亜季、稲継美保、山崎 朋]
※写真左から

演劇やダンスを背景にもつメンバーを中心とするパフォーマンスプロジェクト。
東京藝術大学卒業後、2013年から東京谷中にある最小文化複合施設「HAGISO」を拠点に活動をスタート。 音楽家や美術家、建築家との共同制作や、カフェ、移動図書館、まち歩きツアー、区役所などの “場” そのものともコラボレーションをおこない、パフォーマンスのあり方を探っている。
これまでに、通常営業するカフェでコーヒーと同じようにパフォーマンスを注文できる「パフォーマンスカフェ」、区役所の一角にアートを推進する架空の窓口を開設した「パフォーマンス窓口」など。現実(日常)にある状況やふるまいとパフォーマンス(非日常)を掛け合わせることで、誰でも参加可能でありながら、現実を異化させるような独特の体験型作品をつくり上げてきた。人が集まって時間や出来事をともにする「居間」的な、そして「劇場」的でもある場所のことを考えながら活動中。
www.imatheater.com

過去の千住・縁レジデンス
・2015年度
http://aaa-senju.com/2015/residence
・2016年度
http://aaa-senju.com/2016/residence
・2017年度
http://aaa-senju.com/2017/residence