千住・縁レジデンス制作日誌 久保ガエタンvol.2
こんにちは
「千住・縁レジデンス」プログラムで千住に滞在制作しているアーティストの久保ガエタンです。
日誌第一弾でお話ししましたが、私はおばけ煙突を軸にリサーチ、制作をしています。
今回は日誌第二弾として、足立区郷土博物館と東京電力さまの視察で入手した物や、千住の陶芸教室Organon Ceramics Studioでの陶器制作過程をご紹介します。
前回、帝京科学大学さまからおばけ煙突のかけらを頂いた私は、次におばけ煙突の陶器を作るための「煙突の図面」を足立区郷土博物館にご協力をいただき、手に入れることができました。
青焼きで作られた巨大な図面は圧倒的です。館内には東郊ならではの展示品や、素敵な庭園があってとても雰囲気が良いので、一度行ってみてはいかがでしょうか?
また、東京電力さまのご協力をいただき、おばけ煙突の模型と写真を貸して頂くことになりました。
この模型は惜しくも2011年に閉館をしてしまったTEPCO浅草館にあった200:1の模型で、非常に貴重なものとなります。こちらも会期中に展示できればと思っています。
そしてこれらを持って千住緑町にある陶芸教室Organon Ceramics Studioにて、煙突の陶器を作りに行ってきました。
Organonのオーナーの瀬川辰馬さんは様々な陶芸作品を作っているのですが、中でも思い出の品などを溶かして釉薬を作ることで、その物質を陶器に生まれ変わらせる陶葬という作品があります。
私はこの陶葬によっておばけ煙突を陶器に生まれ変わらせ、食事をすることで「縁」を生みたいと思っています。
そこで、今回手に入れたおばけ煙突のかけらを溶かして釉薬を作ってもらうことで、煙突を生まれ変わらせる原材料を作ってもらいました。
釉薬を吹き付けたサンプルです。鉄の成分からか、赤が浮き出てきました。
これからどんな陶器に焼きあがるかは、展覧会のお楽しみですが、Organon Ceramics Studioは毎週「金土日」に陶芸体験を行っているようです。全くの素人の僕も陶芸1日体験をしましたが、とても楽しく自分の手作りの陶器ができて毎日の食事が楽しいです。
皆さまも一度お試ししてみてはいかがでしょうか?
Organon Ceramics Studio
また、せっかくレジデンスとして滞在をしているので、アーティストへのご質問、ご意見、ご興味のある方は気軽に一度事務局に問い合わせてみてください。
それではまた〜!