【記録】千住ミュージックホール
千住ミュージックホール 第1回 Knock「純★音楽会」
千住に住んでいる人も通っている人も通過している人も。たくさんの千住っ子から親しまれているあの場所がライブ空間に突如変身。昭和の香り漂う「千住ミュージックホール」にようこそ!
私は千住で生まれ、千住で育ったいわゆる地元民である。誰もが生まれ育った地元を愛していると思うが、私も千住を強烈に愛している。しかしひとつだけ物足りなく感じているものがあった。それは、音楽を聴くことである。千住が音楽の溢れるまちになれば、どんなにうれしいかと妄想していたところに「音まち千住の縁」を知った。社会人ボランティアとして参加した実験的コンサートや創作楽器の展示……。妄想が現実となり、みるみる夢中になっていった。そんな中、音まちで初めて開催された“普通の音楽ライブ”である「千住ミュージックホール」に参加した。
第1回の舞台は、数多くの地元を育んできたライブハウス「Knock」北千住。正直まったく想像もつかない組み合わせだったが、その中でも遠藤賢司がとにかくすごかった。ギターとハーモニカと歌のみで爆音を鳴らす。爆音なのに心地良い。あまりに心地良くて時間感覚が狂ってしまい、ふと気づいたらいつの間にか終演していた。
野口ボクシングジムで開催された第2回は、ヒップホップとボクシングジムという強烈な組み合わせ。サンドバックやミットがあれば、それでリズムを刻まない訳にはいかない。プロボクサーのミット打ちのリズムに合わせ、環ROYがラップするさまは、まるで映画のワンシーンのようだった。
そして第3回の舞台は千住が誇る東口駅前の喫茶室サンローゼだ。千住で1、2を争う「昭和なマッタリ空間」が、「深夜のワイドショー的空間」に変貌した。足立区ディープスポットトークショー→足立区発ディープ演歌→歌+タブラボンゴ+ユルフワ寸劇……。この感覚はやはり「毎度おなじみ流浪の〜」で有名なバラエティ番組「タモリ倶楽部」の感じそのものだった。
仕事を終えライブに向かうとき、こんなにワクワクしながら千住に戻るのは初めてだった。そしてライブ終演後、ボーっとしつつライブについて友人と語り合い、我がまちを歩くのも初めてだった。

第1回 Knock「純★音楽会」
2013年11月15日/会場=ライブハウス「Knock」北千住/出演=遠藤賢司、チャーリー・ウィリアムス + 川村亘平斎、遠藤一郎GROUP

番外編ライブ 「歌声★浴場」
2013年11月30日/会場=タカラ湯/出演=東京縄文ボーイズ(チャーリー高橋、岡野勇仁、小日山拓也)、EMiKO VOiCE、池田絢子、森本ミホ
第2回 「ADACHI HIPHOP PROJECT RETURANS!」
2013年12月15日/会場=野口ボクシングジム/出演=ADACHI HIPHOP PROJECT(アスベスト、黄猿、Glasses formad、NES、問題児、 Dub-T、Ruta、TKS、Osurek Bertop、chopper)、スプツニ子!、環ROY
第3回 サンローゼ「魅惑の駅前歌謡ショー」
2014年2月2日/会場=喫茶室サンローゼ/出演=ASA-CHANG+ハッピータブラボンゴ会社、都築響一、みどり◯みき
第4回 日の出町団地 8days LIVE&TALK「New frontiers of world’s traditional music」
2014年2月15日-23日(17日除く)/会場=日の出町団地スタジオ/出演=佐々木翔太郎(15日)、平川麦(16日)、松澤佑紗(18日)、リンズィ・ドゥガン(19日)、鄭タンイ+李インズ(20日)、Loup-garou(21日)、青木賢三(22日)、久野隆昭(23日)