アーティスト 野村 誠 NOMURA MAKOTO

アーティスト 野村 誠 NOMURA MAKOTO

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千住だじゃれ音楽祭

銭湯に通うような気分で、町の人々が気軽に芸大(東京芸大千住校舎)にやって来て、だじゃれを言い合い、そこから音楽が生まれる。そんな光景を夢見て、「千住だじゃれ音楽祭」を立ち上げました。江戸の人々が俳諧連歌を楽しむように、音楽を楽しむ場を、千住ならば生み出せるに違いないからです。プレイベントとして、3月に「風呂フェッショナルなコンサート」、5月に「だじゃれウォーキング」を開催し、普段、芸大に来るはずない人が、芸大のスタジオで「駄洒落ソング」のレコーディングをしたり、芸大生が町のおじさんに叱咤激励を受けたり、少しずつ風穴があいております。80周年にふさわしい、とんでもない伝説の祭りを、楽しく面白く開催すべく、皆さん、「だじゃれ音楽」のアイディア応募、よろしくお願いいたします。(野村誠筆)

野村誠(のむら・まこと)

作曲家/ピアニスト。泳ぎは苦手だが「プールの音楽会」を作曲。肉が苦手で、野菜を音符にした40m×8mの「音楽畑」発表。自宅にテレビはないのに、NHK教育テレビ「あいのて」番組監修。著書に「即興演奏ってどうやるの」(あおぞら音楽社)ほか。京都造形芸術大学客員教授。作曲プロジェクト「原発やめます」続行中。

野村誠の作曲日記 http://d.hatena.ne.jp/makotonomura/

【3月16日開催】千住だじゃれ音楽祭 第一回定期演奏会 音まち千住の大団縁

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野村誠さんが「千住だじゃれ音楽祭」の構想を打出してから約1年半。

銭湯でのコンサート、ウォーキング、ワークショップ、アウトリーチ活動、
勝ち抜きだじゃれ合戦など、だじゃれと音楽に関するざまな実験を重ねてきました。

そして2013年3月、今年度の千住だじゃれ音楽祭、音まちのフィナーレを飾るのが、
「千住だじゃれ音楽祭 第一回定期演奏会 音まち千住の大団縁」です!
だじゃれを愛するプロ音楽家らによる演奏や合唱、漫画や映像とのコラボ演奏もあって、誰もが楽しめる内容です。
東京藝術大学を舞台に、○○に出演してたあの人や、隣に住んでるあの人も参加?!
現在演奏者も募集中です!みんなまとめて藝大に歓迎だい!! 

 


 
  

 

【開催概要】
「千住だじゃれ音楽祭 第一回定期演奏会 音まち千住の大団縁」
日時:2013年3月16日(土) 15:30開演(15:00開場)
会場:東京藝術大学 千住キャンパス  第7ホール(足立区千住1-25-1)
料金:無料(要申込/定員200名)
出演:
野村誠(だじゃれ音楽監修/ピアノ)、梅津和時(サックス、クラリネット)、大田智美(アコーディオン)、
田中悠美子(三味線、語りなど)、中原雅彦(テノール)、松原勝也(ヴァイオリン)、宮田篤(デスクジョッキー)
ほか

 

※ご好評につき、鑑賞申込受付は終了いたしました。

 

 

【プログラム(予定)】
・野村誠 作曲
 アコーディオンとピアノのための「ウマとの音楽」(2005)
・野村誠 作曲
 ヴァイオリンとポータブル打楽器のための協奏曲 「ポーコン」(
2011)
・野村誠 作曲
 だじゃれ音楽第1番 合唱のための「ケロリン唱」(2012)
・野村誠 作曲
 だじゃれ音楽第2番 ビッグバンドのための「ドミノだおし」(2012)
・野村誠 作曲
 だじゃれ音楽第3番 リコーダーアンサンブルのための「笛るマータ」(2012)
・野村誠 作曲
 だじゃれ音楽第4番
 アコーディオン独奏のための「お酢と納豆」(2013)
・野村誠 作曲+三浦正宏 映像
 だじゃれ音楽第5番 ヴァイオリンと映像のための「だじゃれは言いません」(2013)
・野村誠+田中悠美子 作曲
 だじゃれ音楽第6番 三味線と声と鍵盤のための「千寿万歳」(2013)
・野村誠 作曲+宮田篤 漫画
 だじゃれ音楽第7番 だじゃれソングと即興演奏による漫画ミュージカル「大団演」(2013)

 

 

【出演者プロフィール】

■野村誠(だじゃれ音楽監修/ピアノ)

作曲家/ピアニスト。
邦楽ユニット「糸」(田中悠美子が参加)の委嘱で「つん、こいつめ」(1998)を作曲。2001年作曲の「F&I」(大田智美と御喜美江により世界初演)は、ヨーロッパ各地で頻繁に上演されている。住民参加音楽劇「ホエールトーン・オペラ」(2004-06)を監修(梅津和時ほか出演)し、日英で上演。松原勝也ほかにより世界初演された弦楽四重奏「アートサーカス」(2005)は、子どもとのワークショップを経て作曲。子ども向け音楽番組「あいのて」(NHK教育テレビ:2006-
07)全21本の番組を監修。(うち3本が、三浦正宏ディレクター作品)宮田篤と「らくがっき」ワークショップを展開(2010-)。作曲プロジェクト「原発やめます」(2011-)展開中。京都造形芸術大学客員教授(2012-)。

 

■梅津和時(サックス、クラリネット)

音楽にだじゃれはつきもの。正月には干支の「巳年=ミドシ」というのをやりました。

日本におけるフリージャズ界の先駆者として、1970年代から現在に至るまで第一線で活躍を続ける。即興におけるアプローチの多彩さと柔軟さは唯一無二のものであり、これまでにも国境を超えた様々なアーティストとの共演多数。自身ではKIKI BAND、こまっちゃクレズマ、新大久保ジェントルメンの3つのバンドを率いる。最近では木村充揮や石橋凌、カーネーションの作品にも録音やアレンジ、プロデュース等で参加している。

 

■大田智美(アコーディオン)

音楽祭初参加!

日々発せられる父のダジャレに鍛えられた成果を発揮する時が来た?! 

10歳よりアコーディオンを始め、国立音楽大学附属音楽高校ピアノ科卒業後渡独。アコーディオン教育学科、芸術家コースを経てフォルクヴァンク大学ソリストコースを首席で卒業、御喜美江氏に師事。在学中に野村誠とその音楽に出会いプロジェクトや新作初演に参加、卒業試験で世界初演されたアコーディオン協奏曲は聴衆の絶賛を浴びる。2009年から日本に活動拠点を移し各地で公演、日本でのアコーディオンの普及に尽力している。

 

■田中悠美子(三味線、語りなど)

自分の誕生日に「ダジャレ音楽」の門出をお祝いすることができるとは!まさに次元上昇です!

東京藝術大学音楽研究科修士過程修了。音楽学専攻。文楽の4世野澤錦糸に義太夫三味線を、女流義太夫の竹本駒之助に義太夫節を師事。1990年度芸術選奨文部大臣新人賞受賞。国内外における現代音楽作品の演奏、即興演奏、映画や音楽劇の作曲・演奏、ダンスパフォーマンス、演芸など、実験的で多彩な表現活動を行っている。ソロCD‘tayutauta’、ミュージック・パフォーマンス‘tayutauta’、編著本「まるごと三味線の本」。

 

■中原雅彦(テノール)

東京藝術大学卒業。同大学院修了。新国立劇場オペラ研修所第三期修了。大学卒業時に松田トシ賞を受賞。文化庁芸術家在外研修員にてイタリア・ミラノに留学。
「メサイア」テノールソロに始まり、イタリア・トスカーナ州サンタ・フィオーラ国際音楽祭、新国立劇場本公演、東京二期会公演等のオペラに出演。その他、宗教曲、コンサートに多数出演。川上洋司、三林輝夫、S.ベルトッキ、P.ベルリーノ各氏に師事。東京藝術大学附属高校非常勤講師。二期会会員。

 

■松原勝也(ヴァイオリン)

ウィット、ユーモアは音楽には欠かせない要素。

実りある素晴らしい時間になることを楽しみにしています。

東京藝術大学在学中に安宅賞受賞。クライスラー国際コンクール等で上位入賞。新日本フィルハーモニー交響楽団コンサートマスターを歴任。ベートーヴェン弦楽四重奏曲全曲演奏、ジャズミュージシャンとのコラボレーションなど極めて幅広い活動を展開している。2007年にはロンドン・ウィグモアホールでリサイタルを開催、絶賛を浴びた。第17回中島健蔵音楽賞、第55回文化庁芸術祭新人賞受賞。東京藝術大学教授。

 

■宮田篤(デスクジョッキー)

美術家。1984年愛知県生まれ、好きな食べ物はうめぼし。
概して思いつきを思いつきたてほやほやのまま尊重する態度がみられ、
作品名などには駄洒落も多いが、本人はいたってまじめ。

 

 

野村の音楽は最高度に知的であるがアカデミックではない。
そして音楽だけが持つ悦びに溢れているのにそれは愚鈍ではない。そう。一体、現代の創作において、
愚鈍にならずに音楽本来の悦びを取り戻すという、このような離れ業をやってのけた作曲家が一体どこにいたというのだろう?
音楽の様々なジャンルにおける決まり事。それぞれのスタイルを常に創出し極めようとするのも音楽家の役割だろう。
しかし現代音楽はそれらの上位にあろうとするからこそ存在できるのである。
現代音楽が他のジャンルの音楽と同様「現代音楽のスタイル」を踏襲し始める時,現代音楽は自殺することになる。
いや、そうでなければ延命を繰り返しているうちに現代音楽そのものとはとうの昔にミイラ化していたのかもしれない。
海外の誰それではなく、野村誠は日本にいながらこれらの状況に彼だけの方法で飄々と(!)新しい道を提示し続けていたのだ。
三輪眞弘 初出:タワーレコードmusee vol.40(2002.11月発行号)

 

 

 

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