千住・縁レジデンス制作日誌 久保ガエタンvol.3
こんにちは
「千住・縁レジデンス」プログラムで滞在制作しているアーティストの久保ガエタンです。
今回は密かに動き続けているお化け煙突の発電機3号機との出会いをご紹介いたします。
レジデンスで様々な資料を手に入れた私は、3台あったお化け煙突の発電機の内の1台が、発電所の解体後、東光電気(現:東光高岳)さまに引き受けられ、その後も動き続けていることを知りました。しかしその情報が2007年のものであったために今もなお現存しているかがわからず、発電機を引き受けた東光高岳さまにご連絡をしたところ、なんと発電機は現在も稼働していることがわかり、2015年で90歳になったとのことでした。
プロジェクトの主旨を説明し、発電機に会いたいという気持ちを伝えたところ、なんと!特別に案内をして頂けることになりました!
発電機は埼玉県蓮田の工場にあり、ついに出会えました!
作品に強力なモーターを使う私にさえも、その迫力に圧倒されました。
発電機は幾度も修理を重ね、部品の交換などがあるものの、現在もその形を残し、短絡や大電流など特殊な状況をシミュレーションする試験用発電機として使われていました。(私は専門家ではないので曖昧な説明になってしまうのですが、、、)
しかし、なぜこのような古い発電機を修理までして使っているのか、疑問に思われたと思います。
現在開発されている発電機は軽量化や効率化が進み、このような大きな発電機を作れる技術者がほとんどいないこともあって、この発電機は歴史的な価値としてはもちろん、かつての技術の賜物としても非常に価値があるものなのです。
他にも同発電機の様々な技術を紹介していただき、最後に発電機とツーショットを撮らせていただきました。
電気を専門としていない私たちにとっては非常に貴重な体験でした。